出産を終え、おっぱいをあげようと思ってもうまくいかない。
今はできなくても、いずれは直母ができるようになりたい。
そんなときに力になってくれるのが、直接母乳トレーニング用に開発された哺乳瓶・母乳相談室です。
こんにちは!
3人の子持ち(娘・娘・息子)で田舎住まいのノッポです。
何を隠そう、私も第2子から母乳相談室の哺乳瓶にお世話になり、直接母乳ができるようになった1人です。直接母乳トレーニング用に開発されただけあって、ほかの哺乳瓶とは一線を画す母乳相談室ですが、ただ使うだけでは効果的なトレーニングはできません。
そこで今回は、母乳相談室の哺乳瓶の正しい使い方について、実体験をもとに紹介します。
母乳相談室の哺乳瓶とは
母乳相談室の哺乳瓶とは、母乳育児指導で有名な桶谷式母乳育児相談室と、ベビー用品メーカーのピジョンによる共同開発で製作された哺乳瓶です。
160ml、SSサイズの乳首のみの販売で、乳首部分はシリコーン製で固めに作られており、ママのおっぱいを吸うときと同じく、強い力で吸わないと出てこない設計になっているため、直母の練習用に最適です。
ほかの哺乳瓶との違い
母乳相談室 | ほかの哺乳瓶 | |
容量 | 160ml | 80~360ml |
乳首のサイズ展開 | SS | SS~3L |
乳首の硬さ | 硬い | 柔らかめ |
容器の素材 | ガラス | ガラス、プラスチック |
購入できる場所 | 桶谷式母乳相談室、インターネット | ベビー用品店 |
母乳相談室以外の哺乳瓶は、容量や乳首部分にさまざまなタイプがありますが、母乳相談室はとくに新生児の直母トレーニング用に開発された商品であるため容量は160ml、乳首はSSサイズのみの展開です。
ほかの哺乳瓶の乳首部分は柔らかく、噛むようにちょっと挟むだけでもミルクが出てくるのに対して、母乳相談室の乳首は舌を上手く使い、力一杯吸わないと出てきにくいのも違いとして挙げられます。
また、入手方法についてもほかの哺乳瓶は西松屋等のベビー用品店で取り扱いがあるのに対して、母乳相談室は業務用なため、ベビー用品店での取り扱いはなく、全国にある桶谷式母乳相談室またはAmazonや楽天等で手に入ります。
母乳相談室の注意点
多くの哺乳瓶がプラスチック製なのに対して、母乳相談室はガラス瓶です。ガラス瓶は傷が入りにくいため、衛生面で安心感がありますが、一方で重く、割れてしまう可能性があるというデメリットがあります。
また、乳首部分が硬く設計されており、一般的な哺乳瓶が少しの力でびゅーっと出るのに対して、母乳と同じように力一杯吸わなければ出てきません。そのため、とくに吸啜力が弱い新生児期には、授乳に時間がかかることも覚えておきましょう。ミルクはママ以外の人に担当してもらって、その間ママは搾乳するなり、休むなりできるといいですね。
母乳相談室の正しい使い方
赤ちゃんが母乳を飲むときには大きく口を開け、ドナルドダックのような形が良いと言われています。そのため、母乳相談室の哺乳瓶を使うときにも大きな口で、ドナルドダックのような形になるようにして含ませるのが一つ目のポイントです。下の画像のような感じですね。

2つ目のポイントは、舌先で吸わないようにするために、口に含ませたら奥まで入れ込むことです。哺乳瓶のピンク色のリング部分に唇が届く勢いで、奥に押し込むと良いとされています。一見苦しそうに思えますが、ご覧のとおり、苦しさなど微塵もなさそうに飲んでいます笑
また、直母では舌全体を使って乳首を絡め取って母乳を吸い出すようにする必要があるため、哺乳瓶の乳首部分を舌のうえに乗せてあげる必要があります。
我が家の第3子は、舌が前にでないことも直母ができない原因となっていたので、下記のようなトレニーングも合わせて行っていました。
口を開けたらすぐに咥えさせるのではなく、舌が前に出てくるまで辛抱強く待ち、出てきたタイミングで哺乳瓶を口のなかに入れるトレーニングです。お世話になった助産師さん曰く、こうすることで舌を前に出すことを覚えるそうです。
桶谷式母乳相談室での指導を受けるのが理想
私が母乳指導に通った助産院は桶谷式母乳相談室ではありません。先に紹介した使い方は助産師さんのアドバイスやインターネットで見かけた情報を参考にした自己流です。
インターネットでの情報は、実際に桶谷式母乳相談室に通った方のブログ等を参考にしたため、間違いはないと思いますが、足りない情報もあるかもしれません。
そのため、母乳相談室の使用に不安がある方は桶谷式母乳相談室に実際に通い、指導を受けることをおすすめします。桶谷式母乳相談室は全国に330か所あるそうなので、お近くにもあるかもしれません。
ただ、場所によっては言い方がキツいなど、指導内容が厳しいケースもあるようです。余計なストレスを受けないためにも必ず口コミを確認してから予約・訪問するようにしましょう。
母乳相談室の哺乳瓶はいつまで使える?
母乳相談室の哺乳瓶は新生児の哺乳トレーニングに特化した哺乳瓶です。そのため、新生児期の生まれてすぐから1か月ごろまでの使用を想定して作られています。ただし、1か月を過ぎたら絶対に使ってはいけないわけではありません。
少し話は逸れますが、母乳育児が軌道に乗るのは産後から100日程度かかると言われています。そのため、生後1か月までに母乳育児が軌道に乗らないケースもあるでしょう。
実際、我が家も母乳育児が軌道に乗るまでに3か月ほど要しました。その間は浮気をせずに母乳相談室一本。生後1か月を過ぎても使用していましたが、とくに問題はありませんでした。
口が大きい子など、サイズが合わない場合でなければ生後1か月といわず母乳育児が軌道に乗るまで使用を続けられると思います。
母乳相談室を実際に使用してみた感想
実は我が家の子ども計画は2人で終わる予定でしたが、思いがけず3人目がお腹に来てくれました。そのとき、いの一番に思い出したのが母乳相談室の哺乳瓶です。それくらい母乳育児において信頼をおける存在です。
一人目のときはビーンスタークの哺乳瓶を使用していましたが、長女の場合は吸い方はともかく直母もできていたため、母乳育児に上手く移行できたのだと思います。
しかし、2人目は約2,100gと小さく生まれたことから哺乳力が弱く、また口も小さかったため直母をするにはトレーニングが必要でした。3人目は産まれた直後から直母拒否だったため、こちらもまたトレーニングが必要な状態。2人目以降は、母乳相談室がなければ完全母乳育児まで持っていけなかったと思います。
正しく使えば母乳育児も軌道に乗りやすい!
母乳育児では「正しい抱き方」、「正しい含ませ方」、「適正なタイミング」が注目されがちですが、哺乳瓶の使い方も見落とせないものです。
数ある哺乳瓶のなかでも母乳相談室の哺乳瓶を選んだということは、母乳育児への情熱が高い方でしょう。記事内でもお伝えしているとおり、ただ使えば母乳を据えるようになるわけではありません。母乳育児をいち早く軌道に乗せるためにも、ぜひ本記事を参考に使い方も意識して授乳を行ってみてください!
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